今回はCSng関数で数字の文字列をSingle型の数値に変換する方法をご説明します。
文字列を数値に変換する関数は色々ありますが、今回ご紹介するCSng関数は型をSingle型に指定して数値に変換します。
Single型は単精度浮動小数点数型 (負の値:-3.402823E38~-1.401298E-45 、正の値:1.401298E-45~3.402823E38)の数値型になります。
データを処理しようとした場合に、文字列の数字が含まれていると演算などでエラーとなってしまいますので、事前に変換する事でエラー回避出来ます。
その他の数値へ変換する方法は下記記事をご覧ください。
Val関数で文字列を数値に変換する方法CDbl関数で文字列をDouble型の数値に変換するCLng関数で文字列をLong型の数値に変換するCInt関数で文字列をInteger型の数値に変換するCDec関数で文字列をDecimal型(10進数)の数値に変換する文字列の大文字と小文字、全角と半角を変換する方法 1.CSng関数の使い方2.サンプルコード 1.CSng関数の使い方指定した文字列をCSng関数は型をSingle型に指定して数値に変換します。
構文は次のように記述します。
CSng(値)
値には任意の文字列式または数式を指定します。
値がSingle型に変換できない場合はエラーとなります。
「\」、「,」が含まれていても変換可能です。
また、数式の計算結果も数値化出来ますし、全角の数字も変換可能です。
日付を指定した場合は、シリアル値に変換されます。
Val関数は「,」カンマが含まれた数字は「,」の前までしか数値に変換できませんが、CSng関数は「,」も含めて数値に変換可能です。
2.サンプルコード「\」や「,」も変換可能です。
※サンプルコードの一番上は「\1,000」です。
Option ExplicitSub Sample1()Debug.Print CSng("\1,000") '1000に変換Debug.Print CSng("5000") '5000に変換Debug.Print CSng("123.456") '123.456に変換Debug.Print CSng("12345.123") '12345.12に変換Debug.Print CSng("12345.125") '12345.13に変換Debug.Print CSng(10 / 3) '3.333333に変換Debug.Print CSng(#1/1/2019#)'日付のシリアル値に変換End Sub